内痔核根治手術⑤痛みとの戦い?術後のトイレなど【完】
麻酔を打ってから約4時間半後に麻酔が切れ、案の定痛みどめも効かず、まさしく七顛八倒で色んな体勢を試していました。
麻酔が切れるまでの話はこちら↓
安静中のトイレはどうするの?
前回も書かせて頂きましたが、私の病院の安静スケジュールは、こんな感じでした↓
14:00 手術終了-部屋に戻る。ベッドから起き上がってはダメ
17:15 麻酔後4時間経過-水分取ってOK。ベッドから起き上がるのはまだNG
21:15 麻酔後8時間経過-ベッドから起き上がって側にあるポータブルトイレを使ってOK。フラフラ歩いたりするのはNG!
これって、21時過ぎまでは基本トイレに行きたくなることはない、ってことっぽいですよね!まあ、水分も朝の9時半から取ってないし、病院内は暑いし・・(暑さと痛みでじんわり汗ばんでました・・)
でも、19時前くらいにトイレに行きたくなってきたんです!(小の方です)
始めは、肛門の痛みのせいで腰回りに神経が集中して「したいような気になっちゃってる」だけかな、と思っていました。でも、30分位しても変わらない・・というか、ますます行きたくなってきてる・・
とりあえず、ナースコールをすると、
看護師さん「尿器にするか、導尿するか、なんですけど、どちらにしますか?」
むむ・・そう来るか・・導尿は「とにかく痛い」というイメージしかないので、
私「尿器でやってみます」
と答えました。
ちなみに女性用の尿器はこんな感じでした。自力で腰を上げてお尻の下にセットしました。お年寄りの方とかは、介護の方が腰を持ち上げるんですかね・・大変そう・・
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ただ、自分で選択しておいて何なんですが、この尿器を使っても十中八九「でないだろうな」という確信がありました。その理由は以下の通りです。
学生時代の思い出
私は学生時代、水泳部に入っていました。その水泳部では毎年、夏の終わりに「10km遠泳大会」をやるんです。
シーズン中は毎日10kmくらい泳ぐんで、泳ぐこと自体は何ともないんですが、いつもの練習と違うのが「トイレに行く暇がない」ということです。いつもの練習はインターバルの合間とかにトイレ休憩があるんですが、遠泳大会では競技中(まあ部内のお遊びですけど)に競技を中断してトイレに行かなくてはならないんです。
部員はたぶん全員、「泳いでる間トイレに行きたくなったらプールから上がってトイレに行く」ということに何の疑問も感じていませんでした。
しかし、ただ1人、顧問のN先生(当時50代、女性)が「何トイレなんか行ってるんだ!泳ぎながらしろ!」と激を飛ばすんです・・
泳ぎながらしろ、って・・(;´∀`)
平成生まれの方とかは信じられないかも知れませんが、昭和には本当にこういう先生がいたんです(一応私はアラフォーなので、この話は平成一ケタ時代ですが・・)
素直な私は、泳ぎながらできるものなのか、試してみました。
クロール中のバタ足だと腰回りの筋肉をかなり使ってるんで、尿を出す筋肉まで動かすことができませんでした。平泳ぎ(クロールと比べると脚の動きは早くない)や他の泳法でも試したんですが、やはりダメでした。
そして限界まで来た時、他の部員同様、N先生から小言いわれながら私もプールから上がりトイレに走りました・・
その時に「人間(特に女性)は水平状態では排泄できない」と学びました!
(真剣に鍛えればたぶんできるようになると思います!トライアスロンやってる方とか・・)
<思い出ここまで>
長々とすみません・・そんな思い出に浸りながら、尿器をお尻の下に当てて10分近く過ごしましたが、やはりダメでした。
看護師さんを呼んで尿器を回収してもらいました。「導尿しますか?」と言われたんですが、「さっき出なかったのはこの尿意がまぼろしなのかも知れない」という思いと、「もう少ししたらポータブルトイレを使わせてくれるかも知れない」という気持ちとで、ひとまずお断りしました。
でも結局、導尿しました
尿器で何だかんだしているうちに20時近くなり、私のベッド脇に看護師さんがポータブルトイレを持ってきてくれました。ポータブルトイレ解禁時刻は21時15分ですが、「もうすぐだから、いいですよ」と言ってくれるんじゃないか、とどこかで考えていたんです。
20時過ぎに、どうにも我慢ができなくなり、ナースコールしました。
ポータブルトイレ使用OK頂けるかと思いきや、
「導尿ですね」・・そうか~(ノ∇・、)
看護師さんが尿瓶と細い管を持ってきてくれ、「はーい、力抜いて下さいね~」
・・全然痛くない!!
看護師さんの腕がいいのかも知れないんですが、全く痛くなかったです!なんだ、もっと早くやってもらえばよかった・・
その後自分で膀胱の辺りを押して出すように言われたんですが、尿瓶からあふれないか心配なくらい出ました・・看護師さんにも「これは苦しかったでしょ~」と言われたほど(汗)
でも、自分で膀胱を収縮させていないせいか、トイレ行った後の「スッキリ感」がなくて何だか気持ち悪かったです・・
ポータブルトイレ使用許可!
21時近くなり、消灯の時間も近づいてきました。そこで看護師さんから「そろそろポータブルトイレ使ってもいいですよ」と許可がでました!
初回は必ず看護師さんがつくそうなので、その場でお願いしました。傷口に当てているガーゼを取って便座に座ります。30分くらい前に尿瓶にしたばかりですが、そこそこ出ました・・
導尿と違い、尿が傷口にしみるだろうな、ということは予想してたんですが、尿を出すときの筋肉の動きの方が痛みが強かったです。びっくりした・・排便の時はもっと大変なんだろうな・・
結局その夜は、痛みと暑さで一睡もできませんでした。
で、また痛みの辺りに意識が集中するのか、トイレに行きたいような気になるんですよね・・10回以上ポータブルトイレに座った気がします。座っても出なかったり、ほんのちょっとだったりなんですが・・でも、少しでも体を動かした方が気が紛れるんです。また、お尻ふきを当てるとちょっと痛みがマシになるような気がして。
トイレにも立てなかったら、もっと辛かったと思います。
また、暑さについては、室内の温度が暑いというよりも「これ手術のせいで熱出てきたな!」と思ってたんですが、朝6時の検温では「36.3℃」で・・あれ?
看護師さんに「暑くて熱があるかと思ってたんですけど・・」と言ったら「部屋の温度下げますか?」と言われ、同室のMさんも「この部屋暑いわよね!」とのこと。なんだ・・みんな暑いと思ってたのか・・
看護師さんに室温を下げてもらって、それでも暑いので設定可能な最低温度の「15℃」にまでしたんですが、時間帯によってはまだ暑かったです(υ´Д`)
どんだけ寒冷地仕様なんだ・・
痛みどめについて
前回の記事で「全然効かない!」と言ってた痛みどめ。
寝る前に看護師さんが更に4錠くれました(夜の間に適宜飲むため)。ちなみにロキソニンとボルタレン、特にどちらが効くとか感じない、と言ったらロキソニンの方をくれました。
4錠全部口の中に放り込みたいくらいだったけど、さっきまで1錠づつもらってた位なんだから、それはマズいかな、と、もらってすぐ1錠(21:00)、夜中に1錠(1:00)飲みました。この日は、先にもらった分を合わせて、約12時間で(17:00~翌朝起床時間まで)計4錠飲んだことになります。
看護師さんは「4時間あけて飲んでね」と言うんですが、初日はムリですよね・・
夜中の1時に飲んだ時は、少し痛みが楽になったように感じました。
ただ、痛みどめ飲めば眠れる程度になるかと思ったんですが、私の場合はそれほどまでには効いてくれませんでした!
★手術当日も長々と書いてしまいました・・次回からは術後の入院生活に入ります!